備長炭、ここでは紀州の備長炭の燃やし方のコツ、またその特徴などをお伝えいたします。

まず紀州備長炭 (便宜上以下、備長炭)
備長炭だけで燃やそうとすると大変むずかしいです。 慣れてくると、あるいは燃え方の特徴を知ってくるとそのようなものだと思うのですが、最初は大変扱いにくく感じます。
まず 途中で消えてしまう!
と感じます。 実際途中で消えてしまう理由はいくつかあります。
- 七輪と違い、下から空気が入らない
- 炭の置き方で空気が入らない
- 火起こしが不十分
- 炭じたいが大変固く燃えにくい
- 備長炭と銘打ってあるが品質の悪い炭だった
これらが消えてしまう理由の主なものでしょうか。 基本的には燃えやすいくぬぎ炭と一緒に燃やすのですが、全般的な対処法を見てゆきます。
■対処法
- 対処法1 備長炭を埋める
- 対処法2 備長炭を立てる
- 対処法3 こまかく、小さな備長炭はばらまく
- 下から空気が入らない
- これは下が灰のなので仕方ありません。炭の下の灰を掘って空気が入りやすくしてあげます。 そして下に火の点いた炭を置きます。 熱が下から上へ行くように燃え移ってゆきます。
冬は火の起きた炭を新しい炭の上に載せると良いと言います。また夏は逆に火の点いた炭の上に新しい炭を置くとよいと言います。
しかし外気温の低い冬はだまっていても暖かい空気が上に昇るので、燃えている炭を一番下にしても良く燃えます。
その際、空気の逃げ道を作らないと下の炭は消えしまいます。
- 炭の置き方で空気が入らない
- 炭と炭が近すぎます。もう少し離して置きます。すると空気が入りますので燃えます。燃えやすいくぬぎ炭とて、くっつけすぎると火は消えてゆくか良く燃えません。もちろん離しすぎるとこれまた消えてしまいます。炭の火をつなげるのは大変置くが深く楽しいもの、ということです。
- 火起こしが不十分
- 火起こし器で火をつけるには備長炭は火がつきにくいです。最初にくぬぎ炭に火をつけるのがまずは基本。
火が完全についていないとすぐに備長炭の火は消えます。つまり火の起こし方が足りなかったのです。
火起こし器で火をつけるなら最低15分〜30分。ガスバーナーで火をつけるにしても10分以上はかかります。
くぬぎ炭ならばガスコンロで10分以内でも火は起こりますが。
備長炭に限った事ではありませんが、炭に火が完全についていないと、その後勢い良くは燃えてくれません。
- 炭自体が大変燃えにくい
- 備長炭じたいが燃えにくい炭ですので上記3のように火付けが不十分な場合もあるでしょう。その他、一度洗った炭なども火はつきません。 というよりも爆発して終わりですが。。。
- 品質の悪い炭の場合
- これは少々論外ですが、番外編ということで。。。見た目は真っ黒でも煙が出た時点でそれは炭ではありません。焦げた木です。 中の微妙な水分が熱せられて水蒸気としてもやもや出ることはありますが煙は100%出ません。 その他色々、どうしても火がつかないものもあります。
■対処法
基本的な火のつけ方は、やはり最初の火起こしはくぬぎ炭で火を起こします。
その火のついたくぬぎ炭を備長炭の上に載せるか(冬仕様)、
くぬぎ炭だけを数本最初に立てて充分燃やし、その後備長炭をくぬぎ炭の真ん中に置きます。
その際、備長炭が水分を吸っていると爆発します。あらかじめ、くぬぎ炭同士で火をつけあっている間、脇に置いて備長炭を暖め、吸い取っているかもしれない水分を逃がしてあげてください。
対処法1 備長炭を埋める
これは最初に炉の真ん中を掘ります。灰を掘ってその中に備長炭を入れます。上に灰がかぶっても良いです。
拡大写真
写真よりもっとかぶっても平気です。
拡大写真
そしてその上に燃えた炭を置いてゆきます。
拡大写真
これは一時間以上立ったあとの様子です。埋めてあった備長炭は真っ赤に燃えていました。
ただし備長炭は埋まっているため、備長炭のあのガンガンの温かさは望めませんが。 その代わり延々と灰のなかで燃えていますから、くぬぎ炭が燃えきってしまっても継ぎ足せばまた燃えてゆきます。
対処法2 備長炭を立てる
- 最初にくぬぎ炭3本以上に火をつけます。
- 火のついたくぬぎ炭を立てて置きます。
- 前もって後炭として備長炭(紀州備長炭)を火種であるくぬぎ炭の脇に置いておきます。
- くぬぎ炭に充分火がついてきたら、いっそ真ん中に備長炭を置きます。
- この時、立てて置くと最高によく燃えます。 くぬぎ炭と備長炭を追加してゆけば、どんどん熱量も上がります。が、陶器の火鉢は調子にのると割れる心配もございます。あまりやり過ぎないように注意しましょう。
- この方法ですと備長炭のおかげで大変暖かいです。そのかわり火持ちは多少悪くなります。
- また勢い良く燃えるので、換気にも注意しましょう。天井に近い窓を開けたほうが換気効率が良いです。
火種として考える
- 備長炭を灰の中に埋め、その上にくぬぎ炭を載せるやり方は既にご紹介いたしました。 火種として考えると火持ちの良い、ほのかに暖かな炭となります。
このように、炭の火の取り扱いは以外にコツを必要とするものの、あれやこれややっているのも楽しいものです。 炭は立てて置くと綺麗ですが、燃え尽きるのも早いので、寝せておく方が特に囲炉裏では一般的かもしれません。 立てておくのはお茶の流れを取り入れ、風情を楽しむためのもの。
まだ試していない方も、是非お持ちの火鉢でその風情を楽しんでみてください。その悦に入った炭の景色がうまく撮影できましたら、是非楽しまれているお写真も拝見させてください。
火鉢屋
|